6月22日は旧暦の端午の節句。そろそろ花屋さんの店頭には菖蒲・ヨモギが並べられていると思います。もう菖蒲湯に入ったって気の早い方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
さて節句といえば、六月には二十四節気の一つ夏至があります。今年の夏至は6月21日です。また、七十二候の中の雑節(ざっせつ)の一つに半夏生(はんげしょう(ず))というのがあります。これは夏至から数えて11日目を指すのですが、皆さんは職業柄この「半夏」はいつも目にしているはずですね。「半夏厚朴」、「半夏瀉心」、「抑肝散加陳皮半夏」など。
この半夏はこの時節に咲く(生える・生ずる)、カラスビシャク(烏柄杓)の塊茎なのですが花言葉は「心落ち着けて」です。
田植えや草取りで忙しかった農繁期を終えて半夏生には休みなさいという時節なのだそうです。半夏生には妖怪が現れるので家の中でじっとしていなさい、といったいわれのある地方もあるくらいです。
生薬の効果も鎮静ですから意味は通じ合っているんですね。
我が家の庭に咲いているカラスビシャクです。小さなムカゴが見えますか。

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けんろく菜の花 T.S